New Release of YOICHI AOYAMA WEB

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1. Just One Note
2. Freedom
3. Barizogon
4. Friday Rider(live)
5. Who Knows What Tomorrow May Bring(live)

1.〜4. written by Yoichi Aoyama
5. written by Steve Winwood, Jim Capaldi & Chris Wood

4.&5. live recorded at Organ Jazz Club(2009.05.06)

 青山陽一:vocals, electric&acoustic guitar, shaker
 伊藤隆博:hammond b3 organ
 中原由貴(fromタマコウォルズ):drums, backing vocal(M4)

Ⓟ&Ⓒ2009 Hayabusa Landings/
Caraway Records/Odrel Recordings

HYCA-3022 定価¥1,500(税抜価格¥1,429)

Notes By Yoichi Aoyama

6年くらい前から折に触れギター,ハモンドオルガン,ドラムスという3人編成での演奏をライヴで試してきました。もちろん私の30数年来のアイドル、スティーヴ・ウィンウッドが03年にリリースした名作『アバウト・タイム』を聴いたことがきっかけ、というのはあちこちでさんざん触れて回った話。最初は単に真似てみたかっただけなんですが、実際にやってみると、エレキベースなしという編成が、むしろ即興の自由度を増すことになり、かなりユニークな演奏ができることが分かってきました。演奏中にリアルタイムで方向性を変えたくなっても、これなら自在にコントロールできるし、逆に空間を生かした綿密なアンサンブルという方向性もイケるんです。

このトリオ編成はいにしえのオルガンジャズの基本です。50〜60年代のジミー・スミスとかジョン・パットンとか、ブルー・ノート・レーベル等でたくさん録音されています。これをロック的な考え方に応用してみると、足鍵盤や左手で弾き出されるハモンドのベースラインはウッドベースの感触に近く、エレキベースの弦をはじくアタックとは違った、ふくよかな持続音が不思議な色合いを与えてくれ、心地よいグルーヴになるのも面白いところです。オルガンベースを使ったロックはウィンウッドや彼のやっていたトラフィックの一部の演奏以外にも、ヤング・ラスカルズやドアーズなど、過去にも案外色々あったりします。

「ベースペダルもやってみない?」という私の提案に快く付き合ってくれた伊藤隆博くんは、長年のBM'sでの活躍を知る人ならわかるでしょうけど、言うまでもなく名人級のセンスとテクニックを持つ男。当初は不慣れな部分もあったかもしれないけど、今や新曲をやるのにもちょっとした譜面があれば何の説明もいらないという驚異の解釈力を発揮してくれてます。今回は沼袋のオルガンジャズ倶楽部さんのおかげで全曲本物のハモンドB3を弾いてもらうことができたことも大きなポイント。そして05年からBM'sに参加してくれている中原由貴さんのファットでファンキー、しかもずば抜けた歌伴センスを持つドラムス、さらにバック・ヴォーカルの上手さも素晴らしく、この二人がいてこそのトリオ・サウンドが確立しつつあるのではないかと思っている昨今。そして録音にあたっては今回も鳥羽修くんの音作りが冴えてます!

というわけでこのトリオ・コンセプトを思いっきり前面に出したMAXI CDですが「そんなめんどくせー話どうでもいいよ!」と思った方でもおそらく楽しめる内容になっていると思いますので(笑)ぜひお試しくださいませ!

1. Just One Note

最初は別の曲を1曲目にしようと思っていたんですが、それがけっこう重い曲調で少し疑問が湧いてきたのと、夏リリースということもあるし、突然思い立って海水浴に行く車の中でかけてる光景とか思い浮かべつつ、録音の数日前に短距離走みたいな感じで半日で作りました(笑)。メロウでいてソリッド、気持ち良いグルーヴのファンキー・ロックに仕上がったかなと。にしては歌詞が悲しげ、なんて意見もチラホラ…。サビはコードが色々変わったり途中で転調したりするにもかかわらず、メロディの大部分はひとつの音を続けることで出来ていることからこのタイトルになってます。


2. Freedom

曲自体は以前デモ・バージョンをmyspaceにアップしたことがあったり、弾き語りでは頻繁にやっていたのですが、今回トリオ用にリアレンジしてみました。この世の中なかなか思うにまかせず、いつまでも自由になれないような気がしてきますが、たとえお金や名誉が手に入ったとしても自由って手に入るのかなあ、などと考えながら作ったら、なんだかマイケル・ジャクソンに捧げたくなるような歌になった…?


3. Barizogon

つまり罵詈雑言(漢字は読めますね?)のことです。これも昨年終わりくらいからよく弾き語りでやっていた曲。今年からはバンドでもやるようになりました。ジョージー・フェイムみたいな洒脱な、ブルーズとジャズの中間ぽいユーモラスなポップスを目指しつつ、意外とありそうでない独自な音楽になった気がしています。


4. Friday Rider(live)

ライヴの2曲はいずれも今年5月6日の沼袋オルガンジャズ倶楽部でのもの。マイク以外はほとんどPAしていないのでラインの音は一切なし。客席からのワンポイントマイク一発録音です。
"Friday Rider"は元々2000年のCDシングル"Starlab"とのカップリングで世に出た曲。トリオバージョンは3年前のライヴDVDにも入っていますが、このラテンぽいアレンジは自分でもかなり気に入っているし、DVDとくらべても伸びやかに演奏できるようになってきて、このトリオの代表曲になりつつある気がするので改めて収録。


5. Who Knows What Tomorrow May Bring(live)

最後はトラフィック68年の2枚目に入っている曲のカヴァーで締め。彼らは本当に一言では語り尽くせない不思議なグループ。74年いっぱいで無くなってしまった昔のバンドですけど、私には彼らの曲はずっとずっと未来の音楽に聞こえます。早口の英語の歌詞が言えてなかったり、ギターのミストーンも目立ったりとけっこう難はあるんですが、ダイナミズムが感じられる演奏だし、元をたどればこのトリオのアイディアをくれたグループでもあります。超リスペクト!